ファンシーヤーンとは

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特殊な糸を「飾り撚糸」または「飾り糸」といいます。 飾り撚糸は、意匠撚糸機という特殊な撚糸機でつくります。 意匠撚糸は、節のある糸、粒のような飾りが所々に現れる糸、わな(ループ)のある糸、特殊な色の組み合わせで効果を出した糸などに分けられます。 糸をつくる際には、太さの違うものを組み合わせる、撚りの数や方向の違う糸を組み合わせる、他の繊維を撚り込む、撚り合わせる糸の送り出し速度に差をつける、送りだし速度を変化させるなど、いろいろな工夫をしています。

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■ループヤーン

芯糸に対して太めの弛み糸を多く(2~3倍)供給し、弛み糸の地撚り(紡績撚り)と逆方向に下撚りすると、芯糸のまわりに弛み糸がからみつきながら大きなループを形成します。

これを押さえ糸を用いてループを起しながら上げ撚りし、形状を安定させた糸です。

太番手のモヘアやウールを使用して作ったアストラカンのループは、ループヤーンとして代表的な形状です。

現在ではおもにループ専門機で作られています。

 

■カールヤーン

強く片撚りした糸を弛み糸として、芯糸に対し多めに送り出しながら撚糸すると、弛み糸自身に二重撚りが入り角状の形状ができるようになります。編地にするとパイル地のパイルが疎らになたような外観になります。

 

■ノットヤーン

芯糸と弛み糸を撚糸する際に、芯糸を送るローラーを一時停止し、芯糸の供給をストップさせると弛み糸が芯糸に巻きつき球を形成します。

結び目(ノット)状の玉ができるのでノットヤーンと呼ばれます。

編地にしたときの凸凹感が特徴です。弛み糸に2本の色違いの糸や染め分け可能な異種原料を使用し、交互にノットを形成したものはエキセンノットと呼ばれます。

 

■スラブヤーン

芯糸と弛み糸を撚糸する際に、芯糸を長い距離微動させると弛み糸の巻きつきが長くなり、スラブ状の形状ができます。撚糸によって作られるスラブなので撚糸スラブとよばれることもあります。

これに対し原料に紡績スラブを使用したファンシーヤーンもあります。綿スラブリングがその代表的なものです。

 

■モールヤーン

芯になる2本の糸を撚糸していく際に、その間に弛み糸(花糸)をカッターでカットしながら撚り込んで作った糸です。撚り条件を変えることにより丸い断面の丸モールと扁平な形状の花モールができます。

この他、ラッセル編機やリリヤーンで作られるモールもあります。